霊芝とは別名、万年茸(まんねんたけ)ともいわれるキノコの一種です。
乾燥させると、長年に渡り原型を保ったまま長年保存できるため、万年茸(まんねんたけ)の名前がつきました。
昔は俗称として「さるのこしかけ」ともいわれていました。しかし霊芝とさるのこしかけとは全く別のキノコです。
一般的には円形や腎臓形をしており、傘の表面はニスを塗ったような光沢があります。
古(いにしえ)より和漢の伝統的高級健康素材であった霊芝は、コルク質で硬く、特有の強い苦味があるため食用には適さず、煎じたエキスを飲むことで健康管理にもちいられてきました。
霊芝の有用成分といえばβ-グルカンが広く知られていますが、それだけではありません。
実は霊芝特有の苦味自体も有用成分の一つ、ガノデリン酸などのトリテルペン類なのです。
また、霊芝は健康素材としてだけでなく、10万本の古木に2~3本しか採取できないような希少な存在であることから、発見されると「吉祥の印」として扱われる稀有なキノコでもありました。
なぜ、霊芝が「吉祥の印」となったのか。それには次のような話があります。
昔は僧が「如意」という僧具を持っており、その先端が霊芝の姿に似ていました。
如意には「物事が思い通りになる」という意味があり、そこから霊芝を持つということは如意同様に「物事が思い通りになる」という意味を持つようになり「吉祥の印」となったのです。
霊芝は2000年以上もの間、上流階級だけに飲み継がれてきた歴史があります。その永い歳月は、安全性と有用性を確認し続けてきた歴史そのものでもあるのです。
霊芝の有用成分の特長は医薬品のような即効性とは異なり、身体の根本にじっくりと働きかけることです。
つまり、身体への負担をなくし、根本から健康維持をしていくための安心・安全な伝統的高級健康素材なのです